今回の月例作品はフィルター効果を発揮させて良い作品を創作していました。

通常の撮り方であれば、平凡な作品に終わってしまいますが、その被写体をフィルター効果によって独自の作品にしています。会員各位もこの意味を熟知してきたと思います。

パソコンで画像加工する必要もなく、ファインダーの中でその変化を見て、イメージして創作できることが、FTCの基本的な考えですが、今回はその趣旨を見事に表現した作品が多くありました。今回の様な作品が今後も増えて頂きたいと願っています。

●小川幸義金賞作品講評

待ちにまった小川会員の金賞作品です。会員は日ごろから写真に対して意欲的であり、努力もしています。 作品添削も随時送られ、課題提出も確実に実行され、その姿勢がこちらにも伝わってきていました。何時しか金賞作品が見られるか期待していました。

今回の作品は群馬で有名な藤棚のライトアップの作品でした。先日某新聞にこの藤棚の写真がたまたまありましたが、ニュース的に撮る写真とアート的に撮る作品とは異なると思います。

第三者にその情景を伝えるだけの意味合いは同じですが、小川会員の作品はストレートな表現だけでなく、被写体の中から強調させる部分に独創的なイメージを描き、その意図するところが作品として感動として伝わってくるものでした。

そして、この作品の光の点光源を「蛍の光」のごとく描写させた表現がまさにアート的に撮る撮影技法 の成功例の一つと思います。

小川会員には更なる飛躍に向かって進んでほしいです。今後もGoodな作品を期待しています。