今月の作品・会員ギャラリーページは新潟在住、山崎会員の作品を掲載します。

会員は新潟の県展・市展の公募展に独創的な作品を毎年発表している会員ですが、作品は基より、作品を引き立たせる為の方法として、作品における額装に拘りを持っています。

過去の数々の作品を見ますと、作品に対する情熱と執念を感じ取れます。
作者は自ら「創・写・装」を信念に、撮影するイメージと作品にした後のプロセスを大切にしています。「装」においては、その作品に適した、相応しい額装を考えて発表して、見ていただく方に作者の全ての創作意欲を感じとって頂きたく願っている事でしょう。

この作品は、蕎麦の花で彩る風景を広く幻想的な霧景のイメージで作品にしています。
構図としては、一般的な水平構図になっていますが、変化を付ける為に画面上部をFTCフォグフィルターで、わずかに見え隠れする程度に、柔らかくボカしています。

フォグフィルターの加減調整は難しいですが、この場合フィルターの扱いが上手です。 また、画面右隅の畑の土の部分を入れる事によって、水平構図に対して変化を付ける為と遠近感を持たせる意味合いで、まとめています。

起伏のある畑は変化を付けやすいですが、逆にこの作品の様な平坦な畑は平凡になりやすいです。作者はこの点と空の部分をどの様にするかを考えたことが分かります。

何れにしてもパソコンでは「装」の仕方は見られないですが、画像では「蕎麦の花咲く風景」は幻想的な美しい風景として作者の「創・写・装」が作品から伝わってきます。