「FTC写真コンテスト」は、会員各位が1年間に学ばれたフィルター技術を確実に習得したその成果を発表し、作品を競い合う趣旨で行っています。
一方、「月例会」で発表する作品は、写真表現においてのフィルター技術としてはまだ未完成であり、そのテクニックも試行錯誤の段階の過程である作品が多く提出されてきます。そのフィルターワークの成果を隔月で発表しています。
また、「月例会」は提出作品がフィルターを技術的な表現として効果的に使われているか、または使い方が正しくないかを見る「講評会」です。
したがって「月例会」では、テクニック的な表現を学習する作品講評会で作品を競い合うものではありません。そして、「月例会」で学ばれた写真表現における、フィルターワークの1年間の総まとめとして、その成果を発揮し合う趣旨が、「FTC写真コンテスト」です。
さらに、「第7回FTC写真コンテスト」は約半年前から、従来の提出作品の提出方法と違います。前年度は組写真的な方法で1人数点を提出しましたが、その年度によって毎回異なり、今回はフィルター未使用作品と、その展開した作品（フィルター使用作品）を提出する方法になりました。
この作品提出規定については、ただフィルターを使って作品を全く違った作品にする事で、フィルターワークの単純化に繋がる事を防ぐと共に、新鮮な写真映像の表現を行って頂きたく思い、設けた規定です。本来は、その主題に対してどの様ないイメージでその主題を効果的に表現するかが、フィルターワークです。よって、ただフィルターを使うだけでなくその目的を明確にしなければ、写真表現の本来の目的が薄れてしまい、「作品創作」ではなくなってしまいます。
したがって、状況写真(フィルター未使用作品)から、どの様に作者は描いて展開した作品にしたかを、明確に証明させる必要があるのです。そして、今後の作品創作においてレベルアップを図るためにも、状況写真を提出して頂くのはとても重要なことになります。
